受け口は いつから治すのがよい?
受け口のお子さんは 早期に治した方がよい ということになっています。
その理由は、
上顎の成長が旺盛なのは小学校中学年くらいまでですが、その間、下顎が 上あごの前にあると、上あごの成長を押さえてしまうからです。
先日3歳のお子さんが来院されて、他院で
つまり早ければ早いほどよい
と説明された・・・ということでした。
確か ムーシールド(反対咬合を治す取り外し式装置)がでてきたとき、3歳からできる~という うたい文句だったと思います。
それで、3歳~ というお話になったと思うのですが、
小児歯科でこどもたちとの話合い等、子供たちに慣れている私たちでも、3歳のお子さんに 毎日装置を付けて寝てもらう指導をしていく、というのは ちょっと辛いです。
もちろんできる子もいると思いますので、考え方はそれぞれだと思います。
そのうえで、私たちとしては3歳~ではなく、早くてもやっぱり5歳くらいがのぞましいかな、と思っています。
早くしないと、受け口の横顔になってしまう、という恐れを抱いている親御さんもいらっしゃいますが、
5歳、もしくは小学1年生でも、上顎の成長を促進することは可能だと思いますので、
お子さんの心身の成長、顎の成長、をみながら、いつがよいか、一緒に考えていくのがいいのではないかと思います。
ただ、小学校高学年だと上顎の成長促進の反応が悪いことがありますので、 小学3年生までには一度相談されるといいでしょう。
2018年1月15日 | カテゴリー:Myobrace® Member, こどもの 口腔機能を 育てるには, 歯並び |