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口臭の原因は?

口臭気になりますよね!実は私も気になります。最近はずっとマスクをしていたので、あまり気にせずにすんでいました。外せるのは嬉しいのですが、口臭がしてないか気になりますよね。自分ではわからないからですね。

 

実は調査結果で8割の方が口臭を気にされていると言われています。結構多いですよね。比率は女性の方が多く、40代あたりが1番きになる方が多いとのことです。しかし、実際に歯医者さんなどに口臭を主訴に通われるのは、1割ぐらい。多くは放置しているか、ガムや洗口液などでごまかしているようです。

 

それでは、口臭の原因はなんなのでしょうか?まずは病的ではない口臭についてみていきましょう。

☆生理的口臭😊

臭いの強さは人によって異なりますが、誰にでもある口臭です。食事や歯磨きをすることで弱まります。

特徴としては朝起きた時や、お腹が空いている時、緊張している時に臭いが強くなる傾向があります。特に朝起きた時ですね。これは唾液の量が減ってしまい、その間にお口の中の細菌が増加、細菌によって作られる臭いのもと(揮発性の硫黄化合物)も増加するために起きる口臭です。生きている限り当たり前に起こる口臭と思っていただいてかまいません。ゼロは不可能です💦。

 

また時期的な生理的口臭もあります。例えば思春期の口臭。これは性ホルモンの影響で男女とも体臭・口臭とも強くなる傾向があります。また、女性特有の口臭としては女性ホルモンの影響(生理や妊娠など。)によって、口臭が強くなることもあります。こういった、一時的に強くなる口臭は心配の必要はまったくありません。

 

また生理的口臭とは少し毛色が異なるかもしれませんが、原因のはっきりした一時的な口臭もありますね。わかりやすい例はニンニクやニラをたくさん食べた後や、お酒を飲んだ後ですね。私もお酒を飲んで帰ってきて、娘にほおずりしたら露骨に嫌がられたことがあります。まだ娘が5才ぐらいの時です。ほおずり自体が嫌だった可能性もありますが、そこは考えないようにしましょう((´∀`*))。

 

こういった臭いは自分ではあまりわからなかったりしますよね。まだ勤務医だった頃、その医院の院長ともつ鍋を食べにいった次の日、自分では大した事ないと思っていたのですが、スタッフに「今日の院長と先生の臭いはやばいですよ。勘弁してください。」と言われた(怒られた?)ことがあります😅。それ以後、次の日が診療の時は気を付けるようにしています。ちなみのこういった口臭は胃の中から臭っているわけではありません。一度胃腸から吸収された臭い成分が血液の中に溶け込み、肺などからでてきて口臭となります。ブレスケア効果あるのか?

 

またタバコの臭いもありますね。ただ、タバコの臭いは一時的ですまないこともあります。タバコをずっと吸われている方は、肺にニコチンやタールが染みついていることがあります。禁煙をしても、すぐには臭いが無くならず、しばらく残ってしまうようです😞。せっかくやめたのに、、、、、。

 

では次に病的な口臭に入っていきましょう。病的な口臭は大きく3つに分けられます。

 

☆仮性口臭症、口臭恐怖症💧

☆お口以外の部分に原因がある口臭💧

☆お口の中に問題がある口臭💧

1つ1つみていきましょう。

 

☆仮性口臭症、口臭恐怖症💧

患者さんは口臭を訴えるのですが、社会的容認限度を超える口臭が認められない場合に分類されます。心理的な口臭です。特徴としては自分で口臭を気にされてはいますが、他人からの指摘は受けていないことがあります。また話している時などに、お口の周りを隠すなど、口臭を気にされる仕草が多いことも特徴でしょうか。検査結果を用いたカウンセリングなどで改善すれば仮性口臭症、それでも改善しなければ口臭恐怖症となります。口臭恐怖症になると、1歯科医院だけで対応しても改善は難しく、精神面で専門的なサポートが必要になってきます💦。

 

☆お口以外の部分に原因がある口臭💧

耳鼻咽喉科疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、内分泌系疾患など様々な疾患が原因となります💦。その疾患に応じた、特徴的な臭いがでることもあり、状態によっては原因の特定が容易なこともあります。ただ、病的な口臭の中で占める割合は10パーセントあるかないかで頻度は低いです。

特に原因として多くなるのは耳鼻咽喉科疾患、鼻が悪いと鼻で呼吸ができなくなってしまいます。必然的に口呼吸にあるので、お口が乾燥して口臭がしやすくなってしまいます😞。お口の中とも絡んできますが、これは結構多いです。

☆お口の中に問題がある口臭💧

口臭のほとんどはこれにあたります。報告により若干のブレはありますが、病的な口臭の7割から9割はお口の中に原因がある口臭なんです😲。

歯垢・歯石💦

お口の中に問題がある口臭の最大の元凶といっても過言ではありません。この後の項目のほとんどは、この歯垢や歯石が原因となっていたり、それらを溜まりやすくしたり、清掃しにくくする要因です。汚れと言ったりしますが、細菌の塊です。うがい程度ではとれません、歯磨きをしっかり行うとともに、定期的なクリーニングを歯医者さんで受けましょう。

虫歯💦

虫歯が小さなうちは口臭がきつくなることはありません。しかし進行してくると、虫歯の穴に歯垢がつまりやすくなります。細菌数も急激に増え、臭いのもともどんどん増えます。その結果、口臭が強くなります。さらに進行して歯の神経が腐ったり、虫歯が原因で膿がでてくるようになると、かなり口臭が強くなり、独特な臭いがしてきます。しっかり治療をするとともに、歯ブラシをがんばりましょう😊。

✕歯周病💦

こちらも初期の頃は大丈夫なのですが、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケットと呼んでいます。)が深くなるにつれて口臭が強くなっていきます。歯周ポケットが深くなってくると歯ブラシの毛先がどんなに頑張っても届かなくなります。また、歯石がこの歯周ポケットに蓋をしてしまうこともあり、自分では清掃したくてもできない状態になってしまうのです。その結果、細菌数がどんどん増加、臭いの元も溜まっていきます。さらに歯周病が進行し、歯ぐきが出血しやすくなったり、膿をもつようになると口臭がさらに強くなります。虫歯と同じでしっかり治療をすること、また、歯ブラシをがんばりましょう😊。

✕舌苔💦。

歯と歯ぐきは気を付けている方も舌はどうでしょうか?舌はお口の中の口臭の原因の中でも結構重要な位置付けです。報告にもよりますがお口の中の口臭の原因の半分を占めるとも。白くなっている方は要注意!歯ブラシでも構いませんが、舌磨き専用のブラシもありますので是非試してみてください。

✕口腔乾燥💦。

口呼吸やストレス、薬剤性や全身疾患など口腔乾燥を引き起こす要因はたくさんあります。お口が乾燥すると、お口の中を守ってくれている唾液の作用が弱まり、細菌が増えやすくなります。その結果、臭いの元が増加し口臭が強くなります。特に口呼吸はお口の中や周りに原因がある場合もありますが、鼻がわるいことも多いです。それぞれに合わせた対応が必要です😊。

 

✕悪くなった人工物💦。

お口の中の詰め物や被せ物。だんだん劣化してヒビがはいったり、穴があいたり、合いが悪くなったりしてきます。意外に口臭の原因になっていることがあります😞。

 

✕入れ歯💦。

入れ歯を入れている方も注意が必要です。入れ歯のプラスチック部分は色や臭いを吸着します。一度吸着してしまうと、なかなか取れなくなります💦。毎日、しっかり清掃し入れ歯洗浄剤を活用しましょう😊。

 

いかがでしょうか。口臭の原因のほとんどはお口の中に原因があります。

言わないだけで気にされている方は多いです。ガムや洗口剤を使うのも1つの対策ですが、根本的には歯垢や歯石が原因です。歯磨きをしっかりするとともに、定期的に歯医者さんでクリーニングをしましょう。